本学美術学科の油画・日本画・デザインから各コースの教員12名がずらりと揃い、「素描」についての意見交換が行われました。
続いて、画家やデザイナーとしても活動されている教員の制作プロセスについて伺いました。
日本画は基本的な型(写生→小下図→大下図→本画)があり、それを学生たちも学びます。その通りの方法で描かなくてはいけない、というわけではないそうですが「型破りができるのは、型を学んでいるから。それがなければ型なし。」という言葉は基本の大切さがよく分かり、目からウロコでした。
デザイナーには作り手・発注者・完成品を受け取る人の、3つの視点があるそうです。自分だけでコントロール出来ない場合もあり、だからこそ割り切れることもあるという客観性。その中でも自分らしさを表していきたい、「とにかく手を動かしながら思考して、そのことがアイディアを出す発想へと繋がる」という話は、デザインだけにとどまらず、全ての創作に共通することだと思いました。
一方で、油画の教員からは「わがまま」「オリジナリティ」という言葉が多く聞かれました。自分の好きにすることは一見自由なようで、全てを自分が引き受けなくてはいけません。時には悩み、長い歴史の中でうまれた作品や、身近な作品まで様々な影響を受けながら、「世の中に生み出すものは自分の手だけで生み出せるものにしたい」という言葉は熱かったです。
作家・デザイナーとしてのそれぞれの経験は、多くの人とのコミュニケーションの中で、また自問自答の思考と発想を繰り返しながら、作り続けることをやめなかったということ。
基礎となる素描から、制作のプロセス、経験等々…各コースの垣根を越えて貴重なお話をたくさん伺うことができました。
先生方、ご来場くださった皆様、どうもありがとうございました。
続いて4/13(土)には「沈黙研究会」、4/28(日)ワークショップ「滲みからはじまる世界」と予定しております。皆様のご参加、どちらもお待ちしております!
<展覧会概要>
「はじまりのかたち ー素描ー」
2019年 3月2日(土)〜 5月6日(月・祝)
開館時間 10:00〜18:00
入館無料
休館日 水・木曜日(祝日開館)
造形作家やデザイナーとして活躍する教員の素描を、学生の作品とあわせて広く展示します。また、石膏や写生デッサン、下図といった従来の素描展での展示内容に加え、準備段階のスケッチや構想メモ、アイディアノートや写真によるメモ、作業途中の修正指示をも幅広く「素描」としてとらえなおして提示します。
※ご予約・お問い合わせは当館まで(0848-20-7831)
2019年 3月2日(土)〜 5月6日(月・祝)
開館時間 10:00〜18:00
入館無料
休館日 水・木曜日(祝日開館)
造形作家やデザイナーとして活躍する教員の素描を、学生の作品とあわせて広く展示します。また、石膏や写生デッサン、下図といった従来の素描展での展示内容に加え、準備段階のスケッチや構想メモ、アイディアノートや写真によるメモ、作業途中の修正指示をも幅広く「素描」としてとらえなおして提示します。
【会期中イベント】
◎「沈黙研究会」日本文学科教員 藤本真理子×美術学科教員 西嶋亜美
4月13日(土)16:00〜
内容:ことばと美術の分野横断的な立場から、「無」をキーワードに素描と展覧会を読み解きます。
参加無料・予約不要
◎ワークショップ「滲みからはじまる世界」
4月28日(日)14:00〜
講師:菅原瑶子
内容:滲んだ絵の具のかたちをはじまりとして、そこから見つかる世界を描きます。
参加費:500円※ご予約・お問い合わせは当館まで(0848-20-7831)
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