カリキュラム展 2012

本日よりカリキュラム展スタートです。

学生たちの授業作品を通して、尾道市立大学美術学科の4年間、大学院2年間全体を覗くことの出来る展覧会です。絵画、立体、映像など、学生たちの作品をご覧下さい。
今年も、“木のおもちゃ”遊べるようになってます。




Curriculum カリキュラム
授業作品展

2012726日(木)- 819日(日)
10時  - 18時 入場無料
休館日 火・水曜日

次回

当館はただ今、展示替え期間中です。

次回展覧会のお知らせです。

Curriculum   
カリキュラム 授業作品展
2012726日(木)- 819日(日)
10:00  -  18:00 入館無料


 今回の企画展「curriculum授業作品」展では日本画、油画、デザイン各コースの授業で制作された作品を展示します。学生の制作した作品を通じ、美術学科の教育現場での取り組みの一端をご紹介できればと考えています。
 尾道市立大学美術学科は2001年に設立以来、画家やデザイナーなど、継続的に創作活動を行っていく人を育成することを目標とし、教育研究活動を行って来ました。制作を続けていくためには、表現に対する意欲とそれを支える造形力が必要となります。そのためには、まず自分に響く対象を発見し、表現することの歓びを味わうことが重要です。美術学科ではこうした考えを基にカリキュラムを作成しています。カリキュラムの中で美術学生たちは日本画、油画、デザインの実習や金工、木工などの演習科目等によってさまざまな表現方法を学び、方向性を探っていきます。美術や表現を教えることはとても困難であることに変わりはありませんが、課題が学生ひとりひとりにとって、時に補助線になったり、時には壁になったりしながら内に秘められた可能性を引き出す機会になればと考えています。
 今回は美術学科のカリキュラムの全体像をほぼ一覧出来るようなかたちで展示を行っています。その概要を知って頂くと同時に、近年の課題の中で制作されてきた作品を通じ、学生個人個人の取り組みをご覧頂ければと思います。どうぞごゆっくりご鑑賞下さい。



7月9日 「はじまりのかたち」について考えてみた。



ぺらぺらな紙や、拾ってきたような段ボール、たまに何かの切れ端。

そんなものたちに描かれた作品が、ごく当たり前のように館内の壁を飾っている。






今回は主に、デッサンやスケッチ、エスキース等、「素描」を軸に紹介していく、いつもとは少し違った、風変わりな展覧会です。


しかし「素描」と簡単に括ってみても、展示されている作品は様々で、形態も、素材も、目的意識も、全く異なります。(こんなふうに↓)












最初に挙げたような、ともすればゴミにもなり得るような支持体に、短時間で躍動的に人体を描いたものや、風景の印象を写しとったもの。 

パネルに貼られた画用紙に、じっくりと、積み上げるように、粘り強くモチーフを描きだしたもの。

本画制作の一端で、下絵として制作されたもの。

最終的な作品(立体やデザイン等)に至る過程から生まれた試作や原案など、一言では言い尽くせないほどに趣が異なります。


とはいえ、やはり共通点も見えてきます。

それは、どの作品においても軽やかさが感じられること。(樹根を描いたデッサンは例外かもしれないけれど。) 

大作や本画に挑む時の、「失敗したらどうしよう……。」といった気負いから、遠く無縁なところで制作できるのが「素描」の魅力だと思うし、だからこそ、いい意味でのラフさを保ちながら描く事ができるのだと思う。


何しろ間違ったって、次がある。 画面にしたって、スケッチブックならめくれば済む話。 


なんと素敵なことでしょう。


だって、高額な紙やキャンバスも、絵の具も、なにも無駄にすることなく、新しいことがはじめられるのだから。


これってとても大事なことです。



もちろん、大作に向かう時の緊張感やプレッシャー(「こんなに大きい画面でやらかしたら、随分なお金と時間と労力が水の泡だ……。」というような。)を、制作に活かしながら、ストイックに挑戦することも、とてもとても大切です。


でも、それってどちらが優れているとか、劣っているとかいうことはなくて、ベクトルが違うだけ。


「大作はイマイチだけど、エスキース、おもしろいね。」とかもあるでしょうし。また逆も然り。


なので、制作過程の一部として出来た作品でも、それ単体で成り立つものだと思います。


実際今回の展示を見ても、不思議な引力を持つ作品がたくさんあります。


「素描」は、作者の感覚の根っこだとか、芯の部分が一番現れる表現方法なのではないでしょうか。


試行錯誤がなされないままの、なにもかもがむきだしの状態。


作者の感じたこと、考えていること、やろうとしていることが、ダイレクトに散りばめられて、その荒っぽくて、のびやかで、熱っぽい感じが、愛しかったりするのです。




7月7日 七夕

今日は青空が出ましたね。


当館は、白樺美術館時代をご存知の方は覚えておいででしょうが竹林に囲まれた外観をしていました。
今はその一部を隅に残すのみとなっています。



で、せっかくなので七夕気分を。新聞の切れ端で星を作ってみました。




 軽いのですぐ風にあおられる…  次の雨が降るまでもつかな。

今夜の八坂神社の三体廻しは天気に恵まれそうですね。




7月6日 大雨です

今日も、ものすごい雨が降りました。
庭の彫刻は雨にぬれて、いつもと違った表情を見せてくれます。



この大雨のタイミングで来てくださったお客さまがいました。ほんとにありがとうございます!

ただいま開催中の「はじまりのかたち展」は、期間も後半に入り少し展示の様子を変えました。
作品は変わっていませんが、すっきりした印象になっています。


 絵画コースの風景や人体ドローイング等の常日頃描く対象物の数々、デザインコースが行う作品に至る工程等、学生たちの制作活動の積み重ねをご覧いただけます。
天気がよければ、是非足を運んでみてください!

しかし今日の雨は…すごかった。


そろそろ、夏が本番の合図でしょうか。


はじまりのかたち   - 授業作品展 素描 -
623 - 716日(月)
10時 - 18時 入館無料