curriculumー授業作品展ー開催中!

 厳しい暑さが続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。今回は、現在開催中の「curriculumー授業作品展ー」をご紹介します。


 当館では、8月11日(火・祝)まで、「curriculumー授業作品展ー」を開催しています。この展覧会では、尾道市立大学の美術学科の授業内で学生が制作した作品を展示しています。本学はデザイン、油画、日本画の3つのコースがあり、全コースの1年生から4年生までの作品をご覧いただけます。



 本学の1年次は、共通の実習と日本画、油画、デザインの3コース全ての課題を体験します。多様な課題に取り組む中で自身の方向性を見定め、1年次の後期からコースを選択し、2年次以降から本格的に各分野の課題に取り組みます。3年次には、地域プレゼンテーションや進級制作展など、制作を発表する機会が増え、4年次には卒業制作に取り組みます。


色々な表現方法を体験できる環境は、本学の魅力の一つですね。

実際、入学後に選択コースを変更したという学生は沢山います。

1年次には、コースの隔たりなく交友関係が広がるので、様々な専攻から制作の刺激を受けることができます。

(余談です、私は日本画専攻でしたが、他コースの学生と本を作るなど、1人ではできない体験が在学時も卒業後もありました!)



 第1展示室ではデザインコースの課題が並んでいます。映像は、実写作品が増えていますね。グループワーク課題やパッケージデザイン、立体表現など幅広くご覧いただけます。





また、本年度よりデザインコースでは新たに着任した教員を迎え、新体制で教育・研究活動に取り組んでいます。
来年度のカリキュラム展ではどの様な課題作品が並ぶのでしょうか。取り組みの変化もご覧いただけるかもしれません!



 第2展示室や第3展示室では、主に総合基礎課題や日本画、油画コースの作品を展示しています。

 油画コースの2年次の植物課題では、様々なアプローチにより植物を捉えています。立体の植物は、熱帯雨林に生えていそうな、不思議なフォルムですね。学生の眼差しを通して、バリエーション豊かな植物をお楽しみください!




絵画作品も力作が並んでいます。



 日本画の作品も沢山ご紹介しています。

日本画画材は扱いが難しく、慣れるまでに時間がかかります。進級するごとに題材の自由な課題が増え、画材の特性や自身の興味と向き合った試みがみられます。




 写真には収まりきらないほど、たくさんの作品を一挙にご紹介しています。大学で学生の皆さんがどんな制作に取り組んでいるのか、ぜひ実際にご覧いただけますと幸いです!


夏の暑さが増していますが、涼しい美術館にてゆったりのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか?

来週末にかけて雨足の予報が出ていますので、どうぞお気をつけてお越しくださいませ。


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curriculum-授業作品展-

会期  :7月4日(土)〜8月11日(火・祝日)

     入館料無料

開館時間:10:00〜18:00

休館日 :水・木曜日(祝日開館)

会場  :尾道市立大学美術館


進級展「ブイ」ただいま開催中!

あっという間に桜が散り5月に入りました。家のカレンダーは月日に置いていかれたままです。
みなさんはGWをいかがお過ごしでしょうか。各地で人の流れがありますが、尾道も観光の賑わいをみせて活気がありますね。


当館では、5月2日(土)〜5月31日(日)まで進級制作展「ブイ」を開催しています。

本企画は、尾道市立大学美術研究科の院2年生が、院1年次の制作を発表する展覧会です。今年は、日本画、油画コースを専攻する学生が作品を発表します。


例年、展覧会タイトルは、出品者である院生の皆さんが考案します。今年のタイトルは「ブイ」。

ブイとは水面に浮かべられる目印や警告のための浮体であり、航行の安全や進行ルートを示す役割を担います。その機能に限らず、海の中で際立つ外面的な特徴にも着目したようです。


今回は出品作品から、いくつかピックアップしてご紹介します。(会期中に第二弾もできればと思いながら…)


まずは庭のインスタレーション作品から。

両脇に花が添えられた白い立体物が、静かな佇まいで出迎えます。

こちらは触ることができ、変化していく形態や心情の過程も含めて作品が成り立ちます。

作品に触れながら想いを巡らし、ゆっくり記憶をたぐりよせる過程は、その場を包み込む心地よさがあります。ステイトメントの言葉選びや、どこか儀式的な作品との関わり方が、自然と内省の時間へ向かわせるのでしょうか。

(※雨の日は作品にカバーを掛けており、触れることができません。ご了承ください。)





続いては、絵画作品をご紹介。この作品は日本画画材により描かれています。

小ぶりの花が咲き乱れたような彩りの画面は、抽象画のようでありながら、見つめていくうちに具象が浮かびあがります。

画面は、幾重にも絵の具が重なり、複雑な色彩や絵肌を生み出しています。明快な形のリズムからは造形の喜びを感じ、絵肌と対象の描き方がぴったりと息を揃えて、生き生きとした画面を作ります。日本画作品は実物を見ると、岩絵具や土絵の具の物質感に惹きつけられます。ぜひ、ご来館の際は画面をじっくりとご覧ください。





絵画作品からもう一点。
3点の連作は互いに共鳴しながら、沈黙に包まれた眼差しでこちらをみつめるようです。筆致の痕跡や具象の動的な形態、描かれる動作が人間臭さを感じさせます。

黒い色面は画面全体を引き締め、横に並ぶ3点のリズムを作ります。漠然とした胸のざわつきがありつつ重すぎない印象を受けるのは、淡い色の取り入れ方や大胆な筆致によるものかもしれません。

左手の作品に描かれた像は腕時計をしているのでしょうか。作家の表現の選択もですが、皆さんがこの作品をどのようにみるのかも気になりますね。





5月10日(日)にはギャラリートークを企画しています。
ぜひ鑑賞と合わせて、こちらもご参加ください!


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尾道市立大学 大学院美術研究科 進級制作展「ブイ」

会期  :5月2日(土)〜5月31日(日)

     入館料無料

開館時間:10:00〜18:00

休館日 :水・木曜日(祝日開館)

会場  :尾道市立大学美術館


イベント: 5月10日(日)

          13:0014:30


卒業生自主企画展「しんしょく」開催中!

次第に春の気候になり、さくらの見頃も間近ですね。
私はついに花粉の症状が出始めて、春の脅威も感じている今日この頃です。それでもあたたかい日差しの陽気さに誘われて外に出るのですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?桜や街の散策を堪能した後は、美術館で一息つくのも良いかもしれません。


当館では、3月20日(金・祝)から4月12日(日)まで卒業生自主企画展「しんしょく」を開催しています。本展は、2021〜2022年度に本学油画コースを修了した住井里帆、名座昌美、2名による自主企画です。


「しんしょく」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?身の回りの多くの出来事は気づかないうちに重なり合い、境界を曖昧にしながら常に変化し続けます。また物事の捉え方や身体など私たち自身も変化し、様々なレベルの変化が外的・内的世界を形成していきます。その変化をどのように受け取るのかは多様で、意識の向き方も人により異なります。この展覧会ではそうした感覚のズレや、共有できない体験の差異そのものを出発点としています。


当館は3つの展示室からなるコンパクトな会場です。今回は展示室内の光の扱い方も工夫され、印象的な空間になっています。第3展示室では懐中電灯を手に鑑賞をするスタイルで、来場された方は驚きつつ変化する作品の見え方を面白いと感じているようでした。









作家2人の異なる制作スタイルが、会場で静かに影響し合いながら調和していることからも、展覧会タイトルにある「しんしょく」を思い起こします。会場は試行錯誤しながら今の形となり、出品者の皆さんも無事開催できたことにホッとしている様子でした。


ぜひ会場にて様々な移ろいを感じてみてはいかがでしょうか!

3月29日(金)にはワークショップも開催予定です。輪っかのパーツをつなげて空間へと広がるオブジェを制作するということで、鑑賞と合わせてぜひご参加いただけますと幸いです!(ワークショップの概要は下記をご覧ください。)

また会期中には尾道市内の美術館・博物館で構成される、尾道市美術館ネットワーク企画のスタンプラリーを実施しています!スタンプを集めると缶バッジのプレゼント、豪華プレゼントが当たる抽選に応募できるイベントです。詳しくは当館インスタグラムにてお知らせしております。(インスタグラム投稿はこちら




皆様のご来館、心よりお待ちしております。


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「輪が広がる|しんしょくするオブジェ制作ワークショップ」

•3月29日(日)13:30〜15:00

•定員:約20名

•参加対象:どなたでも参加可能(小学生以下は保護者同伴)

•持ち物:ハサミ(お持ちの方のみ)

•参加費無料

 

【内容】

 輪っかのパーツをつなげて、空間へと広がるオブジェを制作します。小さな形が集まり、大きな輪郭へと変化していくプロセスを体験できるワークショップです。

 本展「しんしょく」でも、一つひとつの小作品が連なり、空間の中で新たなかたちを生み出しています。本ワークショップでは、他者の手による偶然と自分の選択が重なり合い、予測できない形が立ち上がる感覚を共有します。

 

【制作方法】

 あらかじめ穴の空いたパーツを、結束バンドでつなげていきます。立体感や広がりを生むコツは、その場で作家がサポートしますので、初心者でも安心して参加できます。最後に参加者全員のパーツを繋げて1つにしますが、ワークショップ後に希望者は一部を持ち帰ることも可能です。


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卒業生自主企画展「しんしょく 

会期  :3月20日(金・祝)〜 4月12日(日) 

会場  :MOU尾道市立大学美術館 

開館時間:10:00 - 18:00

休館日 :水・木曜日

入館無料





第22回卒業制作展・第20回修了制作展 開催中!②

空気は冷たいですが、次第に日が伸びて季節の移ろいを感じます。晴れた日はあたたかい日差しが心地よいのでお散歩も兼ねて美術館に足を運ぶのもいいかもしれないですね。

当館では2月6日(金)〜2月15日(日)まで第20回修了制作展を開催しており、院生の修了制作をご覧いただけます。同じく開催中の第22回卒業制作展は千光寺方面の尾道市立美術館が会場となります。


設営後の院生の皆さんは、制作や副論文の提出など多忙な日々にひと段落つきほっとした様子でした。

2年間の修士課程の一区切りということもあり展示内容も充実したものになっています。さて会場をぐるりと回ってみましょう〜


今回は当館のお庭にも作品があり、外の出入り口から入場できます。この作品は会場のQRコードから解説を表示できるため、野外で鑑賞しながらご覧いただくことができます。漫画でまとめられているのも読みやすさのポイントですね。会場に入ってすぐのロビーにも作品があります。薄暗い空間に佇むオブジェは3Dプリンターを使用して作っているようです。奇妙な形の曲線は有機的ですが、モノトーンでスタイリッシュな印象もあります。



第1展示室には木工、漆芸(塗装)を主としたクラフトデザインをご覧いただけます。あたたかい照明や椅子からは作者の遊び心や丁寧な仕事が感じられますね。こんな椅子に座ってのんびり本を読めたら…と想像してしまいました。漆を使用したバックは、滑らかな質感で惹き込まれます。漆工芸と聞くと伝統工芸のイメージに結びつきやすいですが、ポップで見る人に寄り添うような作品です。どのような手順で形作るのか気になりますね。

壁には半立体的な絵画作品がみられます。画面から外へ伸びていくような形の展開やフリルのような毛糸の装飾が、作品の表情を豊かにしています。描画や毛糸が影響し合いながら幻想的な色合いを織りなします。



第2展示室はインスタレーションや絵画作品、絵本が並んでいます。会場の出入り口あたりに副論文を一部設置しているようなので、鑑賞と合わせてぜひお手に取ってご覧ください!

日本画は襖絵や150号の大作を展示しています。遠くから絵画の雰囲気を楽しみつつ、近づいて見ると画面のマチエールの複雑さに驚きます。3枚連作の絵画は水彩で描かれているようです。冬の晴れた清々しい日を思わせるような風景ですが、よく眺めると…。描かれた対象や水彩絵の具の不可逆性による緊張感をまとっている作品です。




絵本のブースを覗くと、その世界観へ案内してくれる空間が広がっています。ゆっくりと椅子に座ってぜひ絵本の世界に浸ってみてください!


第3展示室では映像作品を展示しています。複数の映像が流れる室内。映像の音や視界の情報が混沌とした空間になっています。人は関心のあるものに意識が集中しますが、どの映像を見るかによって自然と他の情報が入りにくくなるのも味わえることの一つですね。


あっという間に会期も折り返しになりました。最終日の15日にはギャラリートークも企画しています。鑑賞と合わせて、ぜひご参加ください!

皆様のご来館心よりお待ちしております!




第22回卒業制作展・第20回修了制作展 

会期  :2月6日(金)〜 2月15日(日)会期中無休 

会場  :MOU尾道市立大学美術館

     ※卒業制作展は尾道市立美術館(9:00~17:00  入館:16:30まで) 

開館時間:10:00 - 18:00 

入館無料


●ギャラリートーク

【修了制作展】

 日時 : 2月15日(日)13:30〜

 会場 : MOU尾道市立大学美術館

      申し込み不要