進級展「歩 あゆみ」本日より開催します!

 大学院進級制作展「歩 あゆみ」は本日開催初日です。

今年から大学院2年生に進級した日本画、油画、デザインの8名が、院1年次に制作した作品を中心に展示します。展覧会タイトルには、8名それぞれの「歩」によってできた足跡という意味があるそうです。



縮小サイズの模型を使い展示計画を練っていても、実際の壁面で見ると想像と異なることも多い展示作業。学生同士で展示方法について意見を出し合いながら、さらに詰めていってくれました。




試行錯誤を経て段々と完成に至る過程が見られるのは、この仕事の好きなところの1つでもあります。現場を見ながら、最終的には当初の展示計画から大きく変更している学生もいました。





出品作品は、絵画作品からレコードを使った作品、立体作品まで様々です。






展示方法はもちろん、照明でも印象は大きく変わります。
当館には大きい窓のある第1展示室がありますが、今回そこはカーテンを全開にして自然光が入るような展示になりました。時間帯や天気で変化する作品の見え方が楽しみです。






今回の進級制作展では日本画2名、油画5名、デザイン1名が出品しており、合計29点の作品をご覧いただけます。受付にてフライヤーの他に目録をご用意しています。
目録では作品配置図とキャプションや、作者の略歴と出品作品・制作に関連するコメントもご覧いただけます。残念ながら本展のアーティストトークは内部関係者のみの開催へ変更しました。トークに参加できない方等も、目録を読むことで作品鑑賞がより楽しめるようなっております。是非、併せてご覧ください。






【現在開催中】

尾道市立大学大学院美術研究科 進級制作展「歩 あゆみ」  

2022年5月21日(土)〜 6月19日(日)
会場   MOU尾道市立大学美術館
開館時間 
10:00 - 18:00
休館日  水・木曜日
入場無料

尾道市立大学大学院美術研究科17期生8名による企画展。日本画、油画、デザインの3コースに分かれて、それぞれが院1年次に制作した作品を中心に展示します。この1年で8名それぞれの「歩」によって出来た足跡を、本展覧会を通してご覧いただければ幸いです。


■ギャラリートーク【※開催は本学教員、職員、学生、卒業生限定
日時:5月29日(日)/17:00〜
定員:15名(要予約制)/※ 尾道市立大学在学生、職員、卒業生のみ参加可能に変更
TEL:0848-20-7831
※開催につきましては、新型コロナウイルスの影響で変更となる可能性がございます。


【次回】「Curriculum −授業作品展−」  

2022年7月18日(月・祝)〜 8月21日(日)
会場   MOU尾道市立大学美術館
開館時間 
10:00 - 18:00
休館日  水・木曜日(祝日開館)
入館無料

1年次から大学院までの、日本画・油画・デザインから成る3コースのカリキュラムで制作された作品を展示。美術学科の教育の全体像をご覧いただけます。

 

「はじまりのかたち−素描−」は明日まで開催中です

こんにちは。

明日でゴールデンウィークが終わりますね。気温と日差しが夏の様相です。近所の猫が日向ぼっこでフカフカになっていて、とても愛らしいです。

当館は本日、明日、10:00〜18:00 開館しております。「素描展」は作品数が多く、かなりボリュームのある展示になっております。観光の休憩も兼ねて、ゆったりご覧いただけますと幸いです。




4/9(土)に「素描展」イベントとして座談会を行いました。その様子は後日YouTubeにアップ予定です。今回は本学教員の中村先生(日本画)、野崎先生(デザイン)、小野先生(油画)に加え、本展出品者で大学院2年生の近藤くん、村松くん、津島くんの3名をゲストに招きして開催しました。



出品作品について、日頃心がけていること、素描の際に着目するポイント、影響を受けた素描的試みや、やってみてよかったことなどお伺いしていきました。




「日本画」は今回の参加者が主に風景を描く方達だったため、普段のスケッチ方法や、常に絵を描く視点で風景を見ること、また魅力的なモチーフに出会う習慣などお話ししてくれました。先生はもちろん、学生の真摯な姿勢に感心したと同時に、私も見習わなければと反省しました。緻密で完成度の高い作品の裏には、説得力を持たせる多くの素描的取り組みがあります。

「油画」は19歳の時から記録し続けているノート(メモ帳)や日常で気になったスナップショット、言語の中でも「助数詞」に着目し、数え方と、言葉を取り除いたビジュアルとしての現象という2つの視点で制作した作品の試行錯誤段階(表やメモなど)について、収集する理由や影響を受けた素描的試みなどお話ししてくれました。

面白い散歩の仕方を教えてくれた本として赤瀬川原平の「超芸術トマソン」(当時メジャーリーグから獲得したトマソンは期待されていたが空振りしかせず「大型扇風機」と呼ばれたエピソードから、世の中の無用な存在とは芸術と考えた赤瀬川氏が、街中に残留している不思議なオブジェ(無用の長物)をトマソンと名付けた)のお話しや、

収集の影響として、作品自体(結果)ではなく作家の振る舞いやプロセスに注目して、「ジュニー・サヴィル」が人間の痛々しい傷口や、一般的ではない体型の人物写真収集から人間性の探求をしたことなどお話しをしてくれました。現在は動画なども見つつ、言語収集も行っているそうです。

「デザイン」は、立体作品を頭の中からどのように三次元にもってきて完成させるか、スナップショット撮影とカテゴリー分けから自分の興味の対象を明確にすることなど、制作工程や日頃の取り組みについてお話ししてくれました。また、作品に文字や文章を入れる影響として、アメリカの作家「ハワード・フィンスター」の作品中に宗教的言葉や文章を入れること、メキシコのレタブロ(奉納画、日本の「絵馬」のような絵+言葉で願い事を書いて奉納するもの)のことについても話していただきました。



本展では様々な「素描的なるもの」を展示しています。普段見る機会の少ない多様な素描群から、完成作品だけでは分からない作者の思考、作品の持つ別の可能性などの拡がりを感じていただけますと幸いです。

また、5/21(土)から本学大学院2年生による進級制作展「歩 あゆみ」を開催します。こちらもぜひお楽しみに。

皆様のお越しをお待ちしております。



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【開催中】

「はじまりのかたち−素描−」  

2022年3月12日(土)〜 5月8日(日)
会場   MOU尾道市立大学美術館
開館時間 
10:00 - 18:00
休館日  水・木曜日(祝日開館)※振替休日なし

入館無料


表現の第一歩とも言える素描。教員と学生、卒業生による多彩な素描を展示。
■ 会期中イベント「座談会」【終了しました】
日時:4月9日(土)/17:00〜
定員:15名(要予約制)/TEL▶0848-20-7831


【次回】

尾道市立大学大学院美術研究科 進級制作展「歩 あゆみ」  

2022年5月21日(土)〜 6月19日(日)
会場   MOU尾道市立大学美術館
開館時間 
10:00 - 18:00
休館日  水・木曜日

入館無料


大学院で専門的に制作活動を行っている、日本画・油画・デザインの3領域の大学院2年生が、院1年次の制作を発表。


■ 会期中イベント「ギャラリートーク

日時:5月29日(日)/17:00〜
定員:15名(要予約制)/※ 尾道市立大学在学生、職員のみ参加可能に変更
TEL:0848-20-7831
※開催につきましては、新型コロナウイルスの影響で変更となる可能性がございます。