当館では、5月2日(土)〜5月31日(日)まで進級制作展「ブイ」を開催しています。
本企画は、尾道市立大学美術研究科の院2年生が、院1年次の制作を発表する展覧会です。今年は、日本画、油画コースを専攻する学生が作品を発表します。
例年、展覧会タイトルは、出品者である院生の皆さんが考案します。今年のタイトルは「ブイ」。
ブイとは水面に浮かべられる目印や警告のための浮体であり、航行の安全や進行ルートを示す役割を担います。その機能に限らず、海の中で際立つ外面的な特徴にも着目したようです。
今回は出品作品から、いくつかピックアップしてご紹介します。(会期中に第二弾もできればと思いながら…)
まずは庭のインスタレーション作品から。
両脇に花が添えられた白い立体物が、静かな佇まいで出迎えます。
こちらは触ることができ、変化していく形態や心情の過程も含めて作品が成り立ちます。
作品に触れながら想いを巡らし、ゆっくり記憶をたぐりよせる過程は、その場を包み込む心地よさがあります。ステイトメントの言葉選びや、どこか儀式的な作品との関わり方が、自然と内省の時間へ向かわせるのでしょうか。
(※雨の日は作品にカバーを掛けており、触れることができません。ご了承ください。)
小ぶりの花が咲き乱れたような彩りの画面は、抽象画のようでありながら、見つめていくうちに具象が浮かびあがります。
画面は、幾重にも絵の具が重なり、複雑な色彩や絵肌を生み出しています。明快な形のリズムからは造形の喜びを感じ、絵肌と対象の描き方がぴったりと息を揃えて、生き生きとした画面を作ります。日本画作品は実物を見ると、岩絵具や土絵の具の物質感に惹きつけられます。ぜひ、ご来館の際は画面をじっくりとご覧ください。
黒い色面は画面全体を引き締め、横に並ぶ3点のリズムを作ります。漠然とした胸のざわつきがありつつ重すぎない印象を受けるのは、淡い色の取り入れ方や大胆な筆致によるものかもしれません。
左手の作品に描かれた像は腕時計をしているのでしょうか。作家の表現の選択もですが、皆さんがこの作品をどのようにみるのかも気になりますね。
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尾道市立大学 大学院美術研究科 進級制作展「ブイ」
会期 :5月2日(土)〜5月31日(日)
入館料無料
開館時間:10:00〜18:00
休館日 :水・木曜日(祝日開館)
会場 :尾道市立大学美術館
イベント: 5月10日(日)
13:00~14:30
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