こんにちは!
「教員展」が開催されて早いもので3週間が経ちます。
本展では展覧会図録を制作し、来館された皆さまに無料でお配りしております。今回展示されている教員の作品が掲載されています。
表紙は本展のフライヤーにも使用されたデザインで、中の写真はフルカラー28ページです。旅の思い出や作品集として、どうぞお持ち帰りください!
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それでは前回に引き続き、現在開催中の展覧会 「尾道市立大学美術学科教員展 What's Up?/ 最近どう?」の展示作品をご紹介いたします。今回は油画教員4名の作品をスタッフTがお伝えいたします!
■小野先生
〈再編スタンダード 正徳浜住宅(漁民アパート)〉
百科事典や美術全集を分解したものを素材として作られた立体作品です。
作品の題材となっているのは、1967年に建てられた尾道市営正徳浜住宅です。通称漁民アパートと呼ばれる建物で、2008年に解体され今は見ることができないそうです。
近くで見ると百科事典の文字や模様が至る所に見えます。
表紙に使われていたのでしょうか?屋上のパーツの一部に人の顔のイラストもあったり…
本当に細かく作り込まれていて、下から写真を撮ってみると自分が1㎝くらいのサイズになって作品を見上げているような気持ちになりました。
ル・コルビジェの建築群を想起させるピロティも再現されており、作品全体がいくつかの柱で浮いた状態で自立しているのも、改めてすごいなと思いました。
■稲川先生
〈Their niceties cannot be cast〉
壁面にコラージュやドローイング、立体作品が展示されています。個々が作品として、またそれら全ての要素が合わさってひとつの作品になっています。
タコさんウインナーのような形やお花のような形…色々な素材が使われていて、一体なんだろうと思いながら見ていると発見があって楽しいです。
■橋野先生
〈Fog〉
円形のパネルに植物のシルエットが描かれている一見シンプルな作品。
ベタ塗りのように見えますが、凸凹としたテクスチャーがあり、何かで跡をつけているようにも見えます。シルエット部分にも背景の色が細かく入り込んでいます。
柔らかな色彩のグラデーションと植物の有機的な形が美しいです。
■西村先生
〈犬、石、物、語り〉
西村先生は講師として今年度より本学美術学科油画コースに新任されました。
当館で西村先生の作品を展示するのは、今回が初めてとなります。普段教員として身近に接している学生さんでも、作品を直接見たことがない方もいるのでは?この機会にぜひじっくりと鑑賞してみてください!
画面全体が顔のように見えたり、耳の垂れた犬がいたり…
ふわ〜っとぼかした色面や、絵の具をゴツゴツと盛り上げたり、何かザラザラしたメディウムが混ざっていたり…多彩な表現で描かれています。
油画教員の作品紹介は以上です。今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
次回はデザインコースの教員作品をご紹介します。お楽しみに!
【開催中】
尾道市立大学 美術学科教員展「What's Up?/ 最近どう?」
開館時間 10:00 - 18:00
尾道市立大学 大学院美術研究科「進級制作展」
開館時間 10:00 - 18:00
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