段々と春らしい陽気となってきました。
当館では、3月6日(土)より「尾道市立大学美術学科教員展 新しい日常−New Normal−」を開催しています。
今回の「教員展」は、日本画・油画・デザイン各コースの教員および美術館スタッフ16名による作品を展示します。展示作業では、出品教員自らプランを練ったり展示したり。展示作業の補助で入ってくれたアルバイトスタッフの意見が採用された展示もございます。
本展が長期展示となりますので、日本画・油画・デザインと各コースごとに分けてご紹介したいと思います。1回目となる今回は「日本画」教員の作品について、展覧会の様子を一部お届けします。是非、最後までご覧いただけますと幸いです。
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■吉原先生
〈「思い」のかたち 〉
人物の周りに熱帯地域に生息していそうな魚が漂っています。
そんな先生が、どんな理由でモチーフを選んだのか聞いてみたいです。タイトルから思うに、思い出に関係したものだったりするのでしょうか、、
■中村先生
〈プラハのレストラン〉
こんなところでチェコ料理を食べられたら最高ですね。
中村先生の作品は、先生が海外へ取材に行った際の街並みが多く描かれている印象です。実際に訪れ、その場でスケッチなどもしているためか、行ったことがない街も中村先生の絵を通してみると不思議と日本とは違った空気を感じます。
〈ドブロブニクの夏〉
斜面に海水浴を楽しむ人物が、画面いっぱいに配置されています。
人で賑わう夏の海辺の香りや空気感を感じます。タイトルにある「ドブロブニク」はクロアチアにある都市で、ジブリ作品の「紅の豚」「魔女の宅急便」の舞台としても知られています。
達筆ですね。
■鈴木先生
〈未来航路〉
くすんだ緑と金箔のコントラストが大変綺麗です。
特に窓の外の質感と色が素敵ですが、これまた画像で伝わらないのがとても残念です。改めて日本画は実際にご覧いただいて感じていただける作品が多いと実感しました。
■望月先輩
〈君にだけ見えたり 僕にしか見えなかったり〉
二人の人物が描かれた作品です。池上先生は、目に見えない物(空気・感情など)を自分の作品を通して見える形へ変え、表現している印象です。リボンのようなクルクルがありますが、画面内に独特のリズムを生んでいます。
また、分かりやすい笑顔等ではなく、鑑賞者によって色々な受け取り方のできる表情も魅力の一つです。人物の仕草や揺れる髪からも、様々な感情や場面を想像できますね。
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2021年 3月6日(土)〜 5月9日(日)
開館時間 10:00 - 18:00
【会期中イベント】
・座談会「新しい日常と表現」 4月24日(土)17:00〜 当館展示室にて
出展作家数名が「新しい日常と表現」について座談会形式で話し合います。
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