はじまりのかたち 

5月22日(土) - 6月13日(日) 休館日 火・水曜日(祝日開館) 10:00 - 18:00
常設室 小林和作
展示作者紹介 尾道大学美術学科 学部1年から大学院2年
作品展数 172




ごあいさつ

はじまりのかたち  素描/デッサン /ドローイング  

 素描(そびょう、フランス語でdessin()、ドローイングdrawing(英))は作者にとって表現のはじまりともいえる重要な役割を持つものです。それは、時としてより生々しく創作の現場感を伝えてくれます。

 一般的には素描というと事物を観察し、鉛筆や木炭で描くものという理解があるかも知れませんが、大学の教育・研究の中では素描をより幅の広い領域として捉え、実践しています。作者にとって表現の第一歩が素描とするならばその踏み出し方は各自が感応した世界によって異なるのです。今回出品されている素描の中にも樹根のデッサンのように対象の丹念な観察に基づく素描もあれば、動いている人体を素早く捉えたり、出会った風景の印象を描き出した、直感的でスピード感あふれる作品もあります。また、本画のための下図はもちろん、立体造形のための予備的スケッチやマケット、そこに含まれる試行のプロセスのも「はじまりのかたち」として、広義の「素描」と捉える事も可能でしょう。

 今回の「はじまりのかたち」では学生が普段の大学のカリキュラムの中で制作された多様な素描を展示します。これらの制作物を通じて学生個々の表現に対する取り組みを感じ取っていただければと思います。

尾道大学美術学科 教育・研究プロジェクト

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