ようやく秋の気配が感じられますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、11月3日(月・祝)まで開催の「愛知・広島・尾道 三大学日本画学生作品展」をご紹介します。
本展では、愛知県立芸術大学、広島市立大学、尾道市立大学の日本画を専攻する学生の作品をご覧いただけます。授業作品展など本学の学生の作品をご覧いただく機会はいくつかありますが、今回は他大学の取り組みも合わせてご紹介する試みになります。三大学の作品が並ぶということで、学生の皆さんにとっても他大学の刺激を得られる機会になりそうです。
第1展示室では、1年次から2年次までの作品をご紹介します。近年、本学と広島市立大学との合同課題として、スッケチ旅行から作品の講評までを通した課題があります。動物園など野外でのスケッチから、制作に向き合う姿勢を深めていきます。風景や動植物と一括りにいっても作者の視点の違いから、様々な作品の表情がみられます。
どんなスケッチから作品が生まれたのでしょうか。
第2展示室のゆったりとした空間には、見応えのある大作が並んでいます。学年が上がるにつれて向き合う画面も大きくなり、卒業制作では150号ほどの大作に取り組みます。日本画を学ぶ多くの学生が、大学で初めて日本画の画材に触れることから、段階を経て大きな画面へステップアップするカリキュラムが実施されているようです。展示室に入ると、それぞれの作品世界が静かに広がっていくような気がします。
続いて、第3展示室は古典作品の現状模写を展示しています。本学では2年次で宋元画の模写に取り組んでおり、日本画を学ぶ学生は模写を通して古典作品に触れる機会があります。古典模写はコツコツと積み上げていく地道な作業を通して、忍耐力を鍛えてくれるような課題です。
各学生の表現の模索や日本画の魅力を感じていただける展示になっています。ぜひ実際にご覧いただけますと幸いです!皆様のご来館、心よりお待ちしております。
本日のご紹介はここまで、最後までご覧いただきありがとうございました。
「愛知・広島・尾道 三大学日本画学生作品展」
会期 :10月18日(土)〜 11月3日(月・祝)
会場 :MOU尾道市立大学美術館
開館時間:10:00 - 18:00
休館日 :水・木曜日(祝日開館)
入館無料