「In Focus16ー卒業生の現在ー」開催中!!

 不安定な天候が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。おだやかな秋の風が待ち遠しいところです。

さて今回は、現在開催中のIn Focus16-卒業生の現在-をご紹介します。


当館では、10月5日(日)まで、In Focus16-卒業生の現在-を開催しています。この展覧会は、本学を卒業・修了後も創作活動を続けている若手作家を紹介する企画で、今回は近藤優紀さん、瀬戸口祐佳さん、ふぬつさんの作品をご覧いただけます。

 第1展示室では、ふぬつさんの作品をご紹介しています。



ふぬつさんは、身の回りにある文字を、ブローチやイヤリングといった立体におこして、身につける試みを続けています。漫画効果音シリーズでは、どこか馴染みのある言葉がずらりと並んでいます!知っている言葉のはずですが、単体で見てみると不思議な気持ちに…どの文字も作家の遊び心が感じられます。



そして近年の制作シリーズ、酒文字にちなんでお酒にまつわるエピソードを綴った「手書き文字」を採集しています。来館の際はぜひ一筆ご参加ください!

また本展覧会では一部販売もしていますので、お気に入りの文字探しをお楽しみいただけます!

続いて第2展示室では瀬戸口さん、近藤さんの作品が並んでいます。



瀬戸口さんは、日本画の画材を用いて、主に出身地である鹿児島の自然や風土を描いています。自然や動植物が深みのある柔らかい色彩で描かれ、題材に対する作家のあたたかい視線を作品から感じます。
日本画に加えて生き生きとした水彩画の作品も並び、それぞれのアプローチから表現を深める姿勢が伺えます。水彩画は近年、積極的に取り組んでいるようで、画材の特性を捉えた巧みな描写がみられます。

瀬戸口さんの作品は会期中に当館にて一部販売、またポストカードをご購入いただけます!


続いて、近藤さんの沢山のドローイング作品が鑑賞者を迎えてくれます。作品のリストを作成したところ、ざっくり340点ありました!

作品は、普段は見逃してしまうような日常の景色を題材に描かれています。ドローイングの展示空間に包まれるような体感をお楽しみいただける他、一つずつ作品のタイトルがついるので、絵と言葉から想像を膨らましてじっくり味わうことができます。近藤さんの記憶の断片をのぞくような、それと同時に見ている人自身の記憶とも結びつくような、不思議な作品たちです。


余談ですが、展示作業に追われながらふと手元のキャプションをみると、そのタイトルが《お時間が》でした。近藤さんに予知されている!?と妙なリンクにスタッフ一同ざわつきましたが、無事に展示作業を終えられてホッとしています。お越しいただいた際はぜひ《お時間が》も見つけてみてください!

第3展示室は、出品作家3名の作品を展示しています。制作過程を垣間みるような、他の展示室とはまた雰囲気が異なっています。

本展は、活動領域の異なる作家3名の世界観をお楽しみいただける展示です。

9月21日(日)には出品作家3名によるアーティストトークを企画しています。制作のことや作品のことなど、作家本人からお話を伺える貴重な機会です。ぜひご参加ください!

本日のご紹介はここまで、最後までご覧いただきありがとうございました。皆様のご来館、心よりお待ちしております。  

                                                  


 「In Focus16 −卒業生の現在 

会期  :9月6日(土)〜 10月5日(日) 

会場  :MOU尾道市立大学美術館 

開館時間:10:00 - 18:00

休館日 :水・木曜日(祝日開館)

入館無料

アーティストトーク

 9月21日(日)14:00〜申し込み不要