今日は当館にて、本学の学生が企画したワークショップに、
尾道市立長江中学校の生徒さんが参加してくれました。
親御さんや大学生数名も含めて、にぎやかな雰囲気でスタートです。
今日のワークショップの内容は、簡単に言うと「足の裏の感覚をたよりに、絵を描こう!」という
もの。
普段わたしたちは、目で見た情報や手で触れた感覚で物事を判断することが多いように思います。
単純にテレビやパソコンから映し出されるのは、視覚による情報がほとんどだし、
それこそ手や指なんかは四六時中なにかに触れているわけですから、それはもう敏感に察知します。
今回のワークショップでは、そのふたつの感覚には頼らず、足の裏だけで感じたことを
絵に描いてみます!
さて、まずは靴下を脱いで裸足になり、
次に2人一組になって、腕を組みます。
ひとりは目をつむり、もうひとりは誘導係。
これからふたりで、館内をぐるっと一周歩いてもらいます。
ただ平らな床を歩くんじゃあつまらない。
床の上には色々な仕掛けが。
綿、ダンボール、濡れた布、ベニヤ板、エアキャップ……
外に出れば芝生が生えているし、コンクリートだってあります。
目をつむった方は、足の裏で感じたことを言葉にして、となりの誘導係はそれをメモにうつす。
このメモの言葉から、足の裏の感覚をたぐり寄せて絵巻物にします。
参加者の皆さんに横長の紙が手渡され、右端から順々に描いていきます。
そして描き上げたものを、地図がわりにして自分が歩いたルートを辿ります。
感覚と言葉、記憶のギャップ。
最後に、今回のワークショップの感想と各々の作品について話し合いました。
十人十色の感覚絵巻物に、質問が飛び交いました。
普段の生活の中で忘れかけていた感覚の一部を思い出し、新鮮に感じられる一日になったのでは
ないでしょうか。
参加者の皆様、ありがとうございました!
2013年 7月 27日(土)〜 8月 25日(日)
日本画・油画・デザインの3コースで行われているカリキュラムで制作された作品を展示します。