In Focus 4 アーティストトーク

展覧会初日は、久しぶりの快晴でした。
そしてこの日のイベントは、アーティストトーク。作品展示をしている3名の作家、入江さん・大槻さん・馳平さんを囲んでそれぞれの制作についてのお話を聞きました。司会進行役は当館学芸員のヤジマです!


大学院を修了して今現在も制作、発表を続けている先輩方に尊敬のまなざしを送ってしまいます。御三方がほんわかとした雰囲気でありながら、コツコツと自分のスタイルを築きあげる力強さを感じます。

 大槻さんは尾道の山手で工房を構え、作品づくりと販売をしています。その陶房CONELの店舗は彼女の作品のようにひと作業ひと作業、感覚を頼りに作り出された場所。その場所が美術館の一角にも再現されています。遊び心、感覚に素直に生きている印象を受けました。



馳平さんは「97%が山」な京都の山奥で育たれたそうです。彼女の描く風景への眼差しは、そんな緑豊かなご実家で培われたのでしょう。毎日作品と向き合い、時間をかけて絵を育てるように描いている作家さんだと思いました。
 入江さんははるばる宮崎からいらっしゃいました。公募展への出品するもなかなか結果が出ず、それでも悶々と制作を継続していると、海外へ留学する機会を得たり、某テレビ番組のスタジオアートを依頼されたりと入江さん曰く「ごほうび」が降ってくるという経験をされたそうです。
 


今インフォーカスで展示されている作品群を観て、会場に置いてある卒業・修了制作の図録を見返してみると、学生時代から作品テーマが一貫していることに気づかされます。本当に好きなもの・ことを徹底的に探っていき、卒業してから現在までの過程が好きなもののバリエーションをより広げているのだなと思いました。
今後の更なるご活躍を楽しみにしています!
(当館スタッフ 椙山)

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