今日も相変わらずのうだるような暑さと、平日ということも相まって、館内はのんびりとした様子。
なので、ゆっくり作品鑑賞に耽ってみました。
今回、大学1年生から大学院2年生まで、デザイン、日本画、油画コース、すべての流れが見えてくる展示となっているわけですが、当然様子の違った作品がちりばめられる中、色んな「顔」があることに注目してみました。
まず、しょっぱなに出迎えてくれるこの2点。
花を頭部に咲かせた顔 と 細部にまで緻密に描き込まれたおじいさん。
前者は、なんていうか……えっと、…奇妙ですよね。 なにこの微笑。 頭に花咲いてることなんかおかまいなしに、思い出し笑いでもしている風情。 ……なんか目が離せません。
後者のモデルは作者のおじいさんだそうで、肌の皺一本に至るまで、丁寧にやりとりしながら描かれたのがわかる、温度のある作品。 触れそう。
次は、鍛金で施された何か と 木でできたうさぎ。
どちらも共通して言えるのは、コミカルで可愛らしいということ。
前者は動物か人間かも判然としないゆるっとしたなにかで、その何とも言えぬ表情になんか癒される。
木のうさぎは様々な表情がばらばらといて、楽しくなってきます。
どうぞ手に取って遊んでください。
次の自画像2作品は、作者の趣味というか、好みが見えてきますね。
同じ課題でもこれだけ違ってくるのだから、おもしろいものです。
最後は日本画の女の子。
自画像なんでしょうが、このふてぶてしいような顔が印象的。すごく挑発的な目じゃないですか? 見返さずにはいられないこの感じ。 でも、ぷっくりした唇がかわいくて憎めません。
「顔」を意識して見ただけでも全然違ったものばかりで、比べながら見るのも楽しげでした。
他にもいっぱい顔があるし、もちろん顔じゃない作品もたくさんあります。 それぞれの視点と感覚で、楽しみながら見て頂けたら幸いです。
外は相変わらずの猛暑。 館内、冷房きいております。是非とも涼みにきてください(笑)
そして存分に作品も楽しんでいって、なんとなく得した気分で帰ってもらえたらなあと思います。
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