木のしごと 松本寛治展 搬入・展示風景



28日(土)からはじまる、『木のしごと 松本寛治展』の搬入・展示を行っています。
続々と松本さんの作品が運ばれてきています。
白樺美術館で、木工作品をメインに展示するのは初めてじゃないでしょうか。
個人的にもとても楽しみな展覧会です。

下の写真のバケツ、気になりますね。
中身は、・・・ただの水です。湿度調整のためです。
最後に尾道に雨が降ったのはいつだったか。
あいかわらず残暑が厳しいですね。
(白樺美術館アシスタント)


木のしごと 松本寛治 

2010年8月28日(土)- 9月27日(月)入館無料
休館日 火・水曜日(祝日会館)10:00 -18:00


木のしごとー松本寛治展

2010年8月28日(土)ー9月27日(月) 休館日 火・水曜日(祝日会館)10:00ー18:00

尾道大学で木工の授業を担当されている、木工作家の松本寛治先生が制作された、ぬくもりある家具たちの展示です。


アーティスト・トーク

2010年9月11日(土)15:00ー  MOU尾道白樺美術館[尾道大学]にて

作品について、ご本人に時間をかけてひとつひとつ、ゆっくりと解説をしていただきます。


小泉幸一さん インタビュー




今回、授業作品展に出品している油画4年の小泉幸一さんにインタビューをしました。 


Q-展示されている作品は、3年生の時の進級制作ですね。「自分のテーマに沿った制作、研究」という課題ですが、小泉さんにとってのテーマは何ですか?

進級制作の前に、夏休みに小さいキャンバスに描いた蝉の絵が自分の中で引っかかったので、それを構図とかもそのまま100号に描いてみました。中学生〜高校生の時は忘れていたけど、子どもの時は虫が好きだったのをあらためて思い出して。だから、与えられたモチーフじなく、自由に描いていいってなったときに、虫を描こうと。生きてる虫というか、虫の形態自体がおもしろい。よく見たら気付く虫のかたちとか、視点によって見え方が違ってくるところとか。描いてみて、初めて気付くのがいい。最初にこういうかんじにしようって決めて描くのが好きじゃないんです。自分ではなにも考えずに描くと、まわりからもいい反応があったりするし。

Q-昆虫という小さいモチーフをものすごく拡大して100号に描いているのに、作品を見るとあまり細部を描写したかったようには見えないというか、全体的にモヤモヤ〜っとした印象ですが、なにか意図があるんですか?

誰が見ても蝉とわかる絵が描きたかったわけじゃなくて、パッと見てなんだかわからないのうなのを描こうと思って、見たときに一瞬ずれる、という感覚を意識しました。蝉であって蝉でないというか。そのために、みんなの視線が集中する画面中央あたりは描きこんで、まわりはおおざっぱに描きました。全体を描きすぎてもうるさいかなとも思って。

Q-卒業制作はどんな作品を描こうと思っていますか?

今は虫以外描きたいものがないので、虫ですね。これときめたらそれに没頭したい。迷ったりする時間が好きじゃないし、途中で変えたりするのも好きじゃないんです。今はまだどの虫を描くかは決めていないので、それはこれから小さい画面に描いてみて決めていこうと思います。でも何枚か同じような構図で描いたりしてると、だいたい1枚目がいいんです。2、3枚目になると気合いが入りすぎちゃって、良くない。ちょっといいかなって思って描き始めたのは駄目になりますね。(苦笑)軽い気持ちで描くのがいいみたいです。気持ちをのせすぎない方がうまくいくというか…

Q-今、絵を描くこと以外に興味のあることってありますか?

スポーツ全般です。見るのも、するのも。

Q-まわりからは小泉さん自身、どんな人だと言われますか?

A型っぽいって言われます。ほんとはBなんですけど。あと、第一印象だと、あまりしゃべらない人だと思われます。制作に関して言うと、集中力を持って淡々と描いている、と言われたりします。

Q-小泉さん自身、それに対してどう思いますか?

きちっとするのが好きだから、そういうところがAっぽいのかなと。自分の中で自由にするのが好きなんです。アトリエの中の自分の領域も、はみ出したりしたくない。(※実際アトリエでの小泉さんのスペースは、無駄が一切無くて、コンパクトにまとまっていました。) あと、仲良くなったらそれなりにしゃべります。

Q-好きな色は?

みどりとか青とか、寒色系です。

Q-好きな食べ物は?

これと言って特にないです。おいしいものがいっぱい食べれたらそれでいい。質より量です。ただ、セロリだけは嫌いで、無理です。匂いとか。

Q-白樺美術館にはどのくらいの頻度で行ってますか?

2ヶ月に1回程度。

Q-どんな展示なら足を運びたいと思いますか?

油画の同じ学年の人のはみたことあるので、コースが違う人の絵はみたいです。


インタビュー後の感想

小泉さんに会う前に、勝手に作品の印象だけで想像していた小泉像は、漠然と暗い人、でしたが、(失礼ですね。)実際会って話してみるとそんなことはなくて、物事を冷静に捉えているけれど、ちゃんと情熱も持って制作に取り組む好青年でした。作品とか制作に関係ない質問にもつきあってくれて、ありがとうございました!